祖母と孫による最強タッグ

壁には鮮やかなイラストを描いた酒瓶がずらり。L字型のカウンターには、常連客と県外客が仲良く腰を下ろす。

女将の澄子さんが、自身の名から屋号を付けて「すみ寿」を開業したのは1997年。「うちは惣菜から刺身、焼き鳥など何でもあるのよ」と澄子さん。それだけメニュー数が多いと調理や客あしらいも大変かと思いきや、相棒の孫娘・真里愛さんとの絶妙のコンビネーションで、どんな料理も手早く運ばれてくる。真里愛さんは小学校の卒業文集で『将来は店を手伝う』としたためたそう。公約通りに高校卒業後は店に立ち、気づけば10年の歳月が過ぎた。

カウンターに置いた大皿料理の惣菜は、毎日ガラリと内容が変わる。その仕込みだけでも大変だが、祖母と孫の最強タッグは、にこにこ笑顔を絶やさない。「ここにきて、女将さんや若女将と話をすると元気が出る」と話す常連さんの言葉にも納得だ。このほか、本格派のウナギ、お好み焼きは専門店にも負けていないと人気。特にお好み焼きは、山芋や具材をたっぷり使っており、ボリューム満
点。お腹も心も満たしてくれる。