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乱舞!美郷のほたる
ほたるおよびその生息地として1970年に国の天然記念物に指定された、吉野川市美郷地域。ほたるが飛ぶ流域面積、数、期間とも全国でも有数の地域。
毎年5月下旬になると、川田川の下側からほたるが優しく発光しはじめます。
例年6月中旬までホタルの光を鑑賞することができ、県外からも多くの人が訪れます。
毎年最盛期に開催される「美郷ほたるまつり」は、新型コロナウイルスの影響により3年連続開催を中止(2022年現在)していますが、地元の方が中心となって、来期以降安全に開催できるように周辺環境の保全に取り組んでいます。
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美郷ほたる館
ほたるが多く生息する川田川沿い建つ「美郷ほたる館」は自然環境の保護と観光開発の目的を持った拠点施設。地元の方や美郷地区に関心を持つ方を中心にほたるが自然生育できる環境を守るために活動している。ほたるを通じて美郷地区の魅力に触れられる施設で、館内にはホタルの生態に関する展示や美郷の歴史や文化、生活についての展示も充実している。
館長をつとめる武田彰仁さんに、ほたるが多く見えるポイントに案内していただき、3人のカメラマンでほたるの撮影を敢行した。
下流側のほたるから発光が始まる
日の入り前後に二手に分かれ、今の時期にほたるが発生しやすい場所にカメラをセッティング。
武田さんが予想した通り、19:30頃に一斉にほたるの発光が始まった。
ほたるの発光が始まるの川田川の下流側から。
日がたつほど、徐々に上流側のほたるが発光を始めるそう。
ほたるの個体が上流に移動するのではなく、それぞれのエリアのほたるの発光開始時期が違うのだそう。
徐々にシンクロしはじめる光
それぞれが自由に放っていた光が徐々にシンクロされていきます。
一定の周期で点滅を繰り返す数千のほたるの光は圧巻です。
飛行しながら光るほたるはオス。葉の上で光るメスを見つけて近づいていきます。
しばらく光で会話をしたのち交尾が始まります。
夏の始まりを告げるほたるの光。
気温が上がり、湿度が高くなるとほたるの数はさらに増していきます。
はかなく揺らぐほたるの光はいつの時代も見る人を優しい気持ちにさせます。
いつまでもこの光が美郷地区に残ることを望んでやみません。
美郷ほたる館
吉野川市美郷字宗田82-1
Tel:0883-43-2888
料金:大人200円、小人100円 ※団体割引有り
休業日:火曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
営業時間:9時00分~16時30分
https://www.misato-hotarukan.jp