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直火の焚き火OK!標高1,000mにあるキャンプ場「四国山岳植物園 岳人の森」で神山の自然を大満喫
自然が豊かな徳島を楽しむのに外せない遊びが「キャンプ」!せっかくなら、とことん自然を体感できるスポットで過ごしませんか?今回ご紹介するのは、神山町にある『四国山岳植物園 岳人の森』(以下、岳人の森)。標高1,000mの高山植物園の敷地内にあるオートキャンプ場で、県内外のキャンプ好きが足を運んでいます。その理由の一つが“直火”のキャンプができること。野遊びを極めるのにぴったりなフィールドをご紹介します。
神山町の中でも最奥地にあるキャンプ場
自然が豊かな神山町の人里を離れ、土須峠へ車を30分ほど走らせた標高約1,000mの山岳にある岳人の森。広々とした自然の中で“直火”の焚火ができ、森の中でのキャンプをしているかのようなダイナミックな自然を味わうことができます。
到着したら、まずはチェックイン。レストハウス『観月茶屋』でキャンプサイトの地図を受け取ったら、今日の宿泊場所を選びます。繁忙期を除いて、区画ではなくフリーサイトで場所を選べるため、大人数でもOK!
キャンプサイトに移動して目に入ったのが小さなではなく山…?ではなく、こちらは山田さんお手製のデブリハット。デブリハットとは、枝と枯葉や葉っぱで作るシェルターのことです。なんと宿泊可能で、大人2人なら余裕を持って入れます。山田さんは毎年大小さまざまなデブリハットを作っており、新作を楽しみにしている人もいるのだとか。
岳人の森のもう一つの魅力が、併設する高山植物園。山田さんのお父さんの山田勲さんが20代のころから半世紀かけて自力で開墾しました。「ふるさとの山の風景を守りたい」という願いが込められた岳人の森には、絶滅危惧種を含む貴重な高山植物が植わっています。キャンプに訪れた人も散策することができ、四季折々の景色に出会えます。毎年5月頃に一面に咲く「ヒメシャガ」は必見。幻想的な花の森の探索を楽しめます。
初心者から玄人まで受け入れる遊び心と懐の深さ
植物園の散策から戻り、焚き火をスタート。
「ここはあえて過剰な設備をしていないので、自然のありのままを楽しむクラシカルなキャンプができます。初心者の方には少しご不便をかけてしまうかもしれませんが、安心して来てほしいです。最初は上手くいかなくても、本人が楽しいと感じたらそれはもう“キャンプ”なんです。失敗して『次はこうしてみよう』と改良を重ねることもキャンプの醍醐味の一つですよ」と山田さん。
山の恵みに舌鼓!グルメもお任せあれ
んな心強い言葉を話す山田さんのもう一つの顔が和食の料理人。
『観月茶屋』では、山田さんが山で採ってきた山菜やきのこ、川魚をはじめ、地元の食材にこだわり、四季折々の滋味を味わえる料理を提供。チェックインより早めに到着して、お茶をしてからキャンプを始める人や、翌日チェックアウトして昼食を食べてかえるお客さんも多いと山田さんは話します。山田さんが料理人を志したのは、中学生のころ叔父さんに「この景色を見ながらうまいもんを食べられたなら最高やな」という言葉がきっかけなのだそう。
山田さんは管理人を務めながら、キャンプがオフシーズンになる冬季は、出張料理人として腕を振るっています。
岳人の森に共通するのは、「地元への想い」。勲さんの「ふるさとの山の自然を守りたい」気持ちと、充さんの「地元のおいしい食材を味わってほしい」という郷土愛が重なり、たくさんの人を呼び寄せています。
のびのびとした自然の中でのキャンプ、めずらしい植物、そして本格的な和食…と、どこを切り取っても魅力がたっぷりの岳人の森。山奥のため、雪が降る12月~3月はキャンプ場は休業期に入ります。あたたかくなって緑が目覚めたら、キャンプ場も再開します。ぜひ、全身で神山の自然を満喫しに訪れてみてください。
四国山岳植物園 岳人の森
住所:名西郡神山町上分土須峠
料金:植物園入園料 大人(中学生以上)500円、小学生250円、未就学児無料
キャンプ場:1泊(植物園入園料含む)大人(中学生以上)1,500円、小学生 750円、未就学児(3才以上)350円、未就学児(3才未満)無料
休業日:冬期休業:12月~翌3月 ※条件付きでのキャンプ利用可(要お問合せ)
営業時間:イン14時00分/アウト11時00分
おすすめの月 4月~11月(この期間以外は冬期閉鎖)
アクセス
JR徳島駅→車で80分
徳島自動車道「脇町IC」から吉野川対岸の吉野川市より193号を南下(脇町ICより1時間20分)
駐車場 50台
設備
外国語対応:不可 ※観月茶屋の飲食メニューは英語表記もあります。
入浴施設 オートキャンプ 無料シャワーあり
お盆期間の予約開始日 1か月前から受付開始