徳島の素材を使った新しいビール
2ND STORY ALE WORKS

地元の素材を使うなど多彩なクラフトビールが話題になる中、またひとつ素敵なブルワリーが徳島に誕生！のどかな田園風景に溶け込む『2ND STORY ALE WORKS（セカンドストーリーエールワークス）』は、山奥にひっそり佇む小さな醸造所です。

アメリカ合衆国モンタナ州出身の醸造家・パトリックさんは、「飲みたいものがないのなら、自分で作るしかない！」と、趣味でビール作りを開始。

醸造の本場であるオレゴン州ベンド市の大学で醸造について学び、妻の友貴さんとともに日本でビールづくりに挑戦することを決意しました。そして友貴さんの実家の車庫を醸造所へと改築し、地ビール販売することに。

そんな夫婦が作るビールはとにかく品質第一。副原料のレモンやスダチ、ミカンなどはブルワー自らが丁寧に栽培したものを使っています。
5～6種類あるビールはどれも色合いが美しく、豊かな香りを放つ味わい深いものばかり。
味や種類は季節によって変わります。大量のラズベリーと地元で採れたイチゴを加え、イチゴの甘酸っぱい香りが麦芽の香ばしさを引き立てるものや、美郷の梅を使ったものなど…。

自社ビールの製造だけにとどまらず、滋賀県のクラフトビールブルワリー『TWO RABBITS（トゥーラビット）』とコラボした商品を企画したり、オーストラリア人の醸造家と情報交換をして、新商品のアイデアに活かしたりするなど、ビールに対する情熱と二人の探求心は深まるばかり。

また、パトリックさんは元々NPOに関心があり、アメリカで暮らしていた頃からボランティア活動に熱心だったこともあって、NPO 法人『Heart』とコラボしたビールを製造予定です。

『2ND STORY ALE WORKS』のクラフトビールは、徳島駅地下にある『徳島ステーションブリュワリー』、両国本町の『酒猫』、栄町の『Smoke＆Beer Bar Cheerz』で購入することができます。
予約をすれば醸造所の見学、試飲のほか、量り売りもしてもらえますよ（店内での飲食は不可）。
飲みたいものを追求するパトリックさんと友貴さんの、こだわりのビール醸造所をぜひ訪れてみては？

上面発酵のコクと香りを
味わえる地ビールを地下バルで
T.S.BREWERY

JR徳島駅の地下1階にある『T.S.BREWERY（とくしまステーションブリュワリー）』は、店内で醸造も行っているバル。ふらりと立ち寄って、気軽にできたての地ビールが味わえます。
徳島県内のブルワリーが製造するさまざまな種類の地ビールも買えますよ。

華やかな香りを生み出す上面発酵で作られており、直営店での取り扱いはここだけ。
現在ビンは、柑橘系の香りと豊かなコクの［新町川ペールエール］（486円）、ほろ苦い黒ビール［新町川スタウト］（486円）、すだちの酸味とハチミツの甘さがふわっと広がる［新町川すだちハニー］（540円）の3種類です。

ボトルのラベルに描かれた愛嬌のある陽気なタヌキは、狸伝説が残る徳島ならではのデザイン。

新町橋のたもとにある姉妹店『Awa新町川ブリュワリー』も、街の中心部を川が流れる、徳島ならではの景観を楽しめると観光客に人気のお店となっています。

神山の素材を生かした
アイルランド人オーナー情熱の1杯
KAMIYAMA BEER

空気の澄んだ神山町にある『KAMIYAMA BEER（かみやまビール）』は、森の中にあるブルワリーです。
仕込みからタンクの管理までを一手に行うのは、オランダでビールを造っていたというアイルランド人のスウィーニー・マヌスさん。妻の あべさやか さんと神山町に移住し、このブルワリーをOPENしました。
ひときわ目を引く壁画は、アーティストである あべさやか さんが手がけたのだそう。

こちらでは、近くで育った柑橘を使用したり、梅の古木で香り付けしたりと、神山町の素材を生かしたビールを手がけています。

ビールは、スタウトの［WOODLANDER（ウッドランダー）］（690円・税抜）、新商品のスモークポーター［CINDERELLA（シンデレラ）］（590円・税抜）、徳島の方言にちなんで名付けられたウィートビアの［SHIWA　SHIWA　ALE（しわしわエール）］（590円・税抜）など。なかでも［CINDERELLA（シンデレラ）］は燻製した大麦麦芽とイチジクを合わせ、スモーキーな味わいを実現した一品です。
タップルームは不定休で、スタッフがいる時はボトルビールも購入可能。事前連絡して出かけるのがオススメです。

地域密着型のクラフトビール工場
RISE＆WIN Brewing CO.
BBQ＆General Store

徳島県上勝町の豊かな自然の中に、“リデュース・リユース・リサイクル”をモットーにしたブルワリーがあります。
ポン酢用に絞った後の柚香（ゆこう）の皮をビールの香りづけに用いたり、ビールを造る過程で出る麦芽粕をお菓子に使うなど、ゴミを出さない「ゼロ・ウェイスト」の精神を大切にしている『RISE＆WIN　Brewing　CO.　BBQ＆General　Store（ライズアンドウィン ブルーイングカンパニー バーベキュー＆ジェネラルストア）』です。

若者に人気のストリート系アパレルブランド『DESCENDANT』がパッケージデザインを手がけた［ディセンダントペールエール］は、限定生産。
他にも［上勝ラガービール］、［IPA］（各660円）など、“KAMIKATZ”と描かれたハイセンスなボトルはお土産にぴったりです。持ち帰り専用の［グラウラーボトル］（1,980円）での量り売り（165円/100ml）もぜひ。

建物は日本人建築家・中村拓志氏によってデザイン。使われている建材はすべてゴミや廃材として処分されるはずだったものなんです。大きさの異なる窓枠が一面にレイアウトされた外観、上勝産の大きな切り株を使ったカウンター、廃材を使ったインテリアなどにも注目してみては。また、店内はイートインも可能で、BBQを楽しむこともできますよ。