気さくな店主との会話もツマミに

料理人一筋の店主が多彩な美味を提供。水槽から取り出して調理する魚貝もあるが、悠々と泳ぐグレは4年以上も水槽で過ごしているマスコット的存在。「徳島を離れる常連さんが置いていったから、仕方なく（笑）」というエピソードからも店主のやさしさが伝わる。

南小松島駅から歩いてすぐ、住宅街にある小さな居酒屋は飄々とした店主・浜崎茂さんが一人で切り盛りしている。和洋の料理人として腕を磨いた浜崎さんが開業したのは24年前、漁師町らしい海鮮料理は言わずもがな。ポークチャップやヘレステーキなどの洋食もメニューに並ぶ。黒板にはその日のおすすめが書かれていて、カウンターには4～5種類の大皿料理。一人でやっている店とは思えないほど充実した料理が常連客を惹きつけている。そればかりか忙しくなければ、「材料があれば何でも作るよ」と浜崎さん。何ともありがたい。

小さい店だが、カウンター、テーブルに加えて座敷まである。ツウ好みの渋い店だが、入ってしまえばすぐに馴染めるのは店主の人柄のなせる技か。ちなみに隣接するお好み焼き店・山茶花は浜崎さんの奥さまが経営。お好み焼きを店に取り寄せて味わうこともできるそうだ