お邪魔したのは、徳島市応神町にある『natural cafe　やどり菜。』さん。

店内はゆったりした空気が流れ、ほっと落ち着く雰囲気です。

こちらのお店のオーナーは10年以上食に関するセミナーを開いてきた矢野さん。

人生の楽しみのひとつである食。
でも好き勝手に食べることは体に負担をかけることにもなります。
とはいえ、ストイックに制限しすぎるのもつまらないですよね。

食を知り、伝えていく中で「程よく心と体にやさしい、安心で健康的な料理でみんなを元気にしたい」という思いから、矢野さん自らが選びぬいた調味料や食材を使ったカフェをオープンしたのだそうです。

矢野さんのご実家でこだわり飼料を使い育てたニワトリの卵、愛媛産の米味噌、完全天日干し非加熱1年熟成でミネラルたっぷりの塩、オーガニックオリーブ油や米油などを使った料理はしっかりした味付けなのに、後味が軽やかでお腹が重たくない！と女性を中心に評判を集めています。

店内には矢野さんが普段使っている＆お気に入りの調味料やスイーツなどが購入できます。
「いい調味料を使うだけで、いつものお料理がぐっとおいしくなります」と矢野さん。

「月替わりランチ」などお目当てにしたいメニューがそろいますが、その中でオープンからメニューに並んでいるのが「ヴィーガンカレー」です。

こちらが彩りも鮮やかなヴィーガンカレー（1,200円）。見た目から食欲をそそります！

とろりとしたルーは、動物性不使用。

一口食べれば、、、なんて奥行きのある旨み！
正直「お肉が入っていなければ物足りないんじゃ…？」と思っていましたが、まったく問題なし。
りんごや玉ねぎ、にんじん、トマトのすりおろしに、スパイスと隠し味醤油麹や薬膳ダシを入れて煮込んでいるそうですが、野菜やフルーツだけでこんなにコクが生まれるんですねー！ひよこ豆が食感のアクセントになっていい感じ。
しかも、じわじわと広がる程よい辛みもあって、スパイシー好きな人も満足できます。
がっつりとした食べごたえはありつつも、するすると食べられてなんだか軽やかさまで感じちゃうほど。

プチプチとした玄米雑穀との相性もばっちり。
トッピングには素揚げしたかぼちゃやれんこん。これがまたおいしいんです！
味だけでなくボリュームもしっかりあって、男性でも満足できちゃうくらいだと思います。
お皿の上には、月替わりのおかずとサラダがたっぷり。
この日のおかずは春雨のサラダ。
サラダには醤油麹を使った自家製ドレッシングがかかっています。これがまた絶品なんです。

野菜の副菜もセットになっています。
こちらはキャロットラペ。
オーガニックのオリーブオイルや天然塩で味付けしています。橙の果汁の香りが生かされていて、女性人気が高いのも納得です。

こちらはかぼちゃの塩煮。
味付けは塩とごま油のみというのですが、かぼちゃの甘みがぐっと引き出されていてしみじみと味わってしまいます。

愛媛県の米味噌を使ったお味噌汁付き。ほっとする味わいです。いりこやかつおダシを使っているのですが、事前予約時にヴィーガンであることを伝えれば魚介ダシを使わない汁物に変更してくれます。

このカレーを提供するきっかけを聞くと「お店のメニューを考えていたときに、たまたまレシピで見つけたのがヴィーガンカレーだったんです」と矢野さん。

グルテンフリーでもあるヴィーガンカレーだと小麦粉不使用、油もほぼ使っていないので、胃が重たくならず食べやすそうということでメニューに取り入れたんだそうです。

オープンからじわじわと認知度があがっていき、外国から来たヴィーガンの人やヴィーガンに興味を持っている人、はたまたカレー好きの人と幅広い層に受け入れられているのだとか。

体にやさしいのはもちろん、なによりおいしいのが魅力だと思います。

仕込みの都合もあり、カレーを食べたいヴィーガンの人は事前予約をしておくのがベストです。

こちらはグルテンフリーのスイーツ［ガトーショコラ］。

クーベルチュールチョコレートやココア、豆乳を使い、小麦粉や乳製品は不使用。
ふわふわしっとり食感のガトーショコラで、ほんのりビターで甘さは控えめ。
「ホールで食べたい！」「こんなケーキ、初めて食べた」など、男女問わず人気を集めている定番スイーツだそうです。おすすめ！
不要であれば、添えられた生クリームをなしにして提供も可能です。

オーナー・矢野さんの娘さんで店長でもある新菜さん。

「うちの料理には安心安全な素材を使っています。ヴィーガンカレーだけでなく、お肉を使ったハンバーグやマグロのポキ丼などもそろっています。自分の体調やライフスタイルに合わせて、選んでもらえたら」と矢野さん。

誰と訪れてもおいしい時間が過ごせるカフェ。
ぜひ足を運んでみてくださいね。