特集
駅で降りてみたシリーズ Vol.1
才・食・健・美! 立江寺の「十九番寺市」
四国八十八ヶ所十九番札所・立江寺。
こちらのお寺では、年に3回、2月、6月、10月に敷地内の会館を開放し、
さまざまなジャンルの出店者の集まる「十九番寺市」を開催しています。
2022年6月25日(土)、26日(日)の寺市は11回目。
ご近所さんはもちろん、小松島市内や市外からも、多くの人たちが集まり、
季節の暑さに負けないくらいの熱気を感じる賑わい。
出店者さんと主催の方々に、寺市への思いを伺いました。
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汽車に乗って行こう!
十九番寺市では造り酒屋や梅酒の試飲もできると聞いて、汽車で立江寺に向かうことに。
(徳島県は電車が走っていなく、ディーゼル車のみなので地元ではそう呼ばれる)
JR徳島駅で往復きっぷを買って、1両編成のワンマン列車に乗って出発!
そう徳島県には自動改札もありません。
しばらく徳島市内の住宅街を走ると、すぐにのどかな風景が広がります。
立江駅
車窓の風景を楽しんでいるうちに、30分ほどで立江駅に到着。
立江駅はシンプルな待合スペースのみの無人駅。
駅を降り、のどかな風景の中、歩いて10分ほどにある立江寺に向かいます。
寺市
寺の境内と敷地内にある会館の中で、十九番寺市は行われています。
徳島で商売をしている「才・食・健・美」の様々なジャンルの出店者が揃う光景は、見ているだけでもワクワクします。
いかりや珈琲
30店舗以上のお店が出店!
その中でも気になったお店をご紹介。
創業67年目の徳島の老舗珈琲店の「いかりや珈琲」さんは、
十九番寺市2回目から出店を続けているベテラン。
店舗でもファンの多い「珈琲ゼリー」は、十九番寺市でも70、80個も売れる人気商品だそうです。
徳長梅酒製造場
美郷の梅を使った梅酒屋さん。
梅の品種と漬けるお酒の組み合わせで、味の個性が全然違います。
鳴門金時の芋焼酎で漬けた梅酒「トクロング」は、甘味があって女性に人気だそうです。
阿波庭縁
小さな盆栽を出品されていた「阿波庭縁」さん。
「若い人にも、盆栽に興味を持ってもらいたい」と店主。盆栽は難しそうというイメージがあるけれど、置き場所に気をつけたり水やりさえすれば、実は簡単とおっしゃってました。
himawari_bib
赤ちゃん用ガーゼ雑貨屋さんの「himawari_bib」さん。
赤ちゃんの肌にやさしいダブルガーゼを使った、よだれ掛けが人気。
デザインの可愛さだけでなく、360度カバーできて吸収力もある、よだれ掛けは実用性もバッチリだそうです。
visionary scheme Riu 坂東さん
こうした多様なジャンルの出店者さんたちは、主催の坂東龍治さんが、声がけと選定をされているとのこと。
出店者が同じジャンルで被らないように配慮してバランス良く調整されているので、来場者も食や体験、買い物と、会場内をぐるぐると見て回りながら楽しめるブースが揃っています。
「小さい子からご年配の方まで、みんなが楽しめるイベントとして、これからも20回、30回と続いてほしい。一緒に盛り上げてくれそうな出店者さんを、どんどん探していきたいです。」と坂東さん。
今後の十九番寺市も、ますますパワーアップしていきそうな予感です。
立江寺副住職 庄野晃隆さん
立江寺、副住職の庄野晃隆さんに十九番寺市開催のきっかけを伺いました。
「昔から2月に祭りの行事はあって、一時期は臨時列車が出るほどだったのですが、そのころに比べると近年は寂しくなってきていました。祭りの伝統を守りながら何か新しい取り組みをしたいと思い、「十九番寺市」を始めました。」と、庄野さん。
徳島で商売を頑張っている人や、地域を盛り上げたいという思いから、
お寺という場所を無償で提供し寺市を続けているそうです。
そんな思いが実り、出店者の方からはお店を出してよかったという声や、
地域の方たちにも喜ばれている恒例行事となってきているようです。
「普段、お寺に興味のない人やお寺は敷居が高いと思っている人たちにも、
十九番寺市がお寺に来てもらうきっかけになったらいいですね。元々、お寺は公民館やコミュニティーセンターのような地域人の交流の場。地域の方々にも、もっと気軽に利用してもらいたいです。」 庄野さんの思いは、着実に形になりつつあるように感じました。
次回の十九番寺市の開催は、10月を予定しています。
寺市をきっかけに、立江寺への関心を持っていただいたり、
お寺がもっと日常に近い場所になることを願います。
高野山真言宗
四国霊場 第十九番札所
別格本山 立江寺
小松島市立江町字若松13番地
TEL 0885-37-1019
おまけ情報として、立江寺のすぐ近くに
「濱醤油醸造場」という明治30年創業の醤油屋さんがあります。
創業から120年、伝統の製法にこだわった味は、ぜひ一度ご賞味ください。
十九番寺市に来た際には、こちらも併せて立ち寄るのもおすすめです。
濱醤油醸造場
小松島市立江町若松34
営業時間/8:00~17:00
定休日/不定休
https://www.oshouyu.com/
https://www.east-tokushima.jp/feature/detail.php?id=32
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