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松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館
松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館はその名の通り
古くからの松茂町の人々の生活と人形浄瑠璃の資料が多数展示された資料館です。
控えめな外観からは想像がつかない規模の資料が揃えられており、
町の歴史と言うよりも、日本の歴史や風俗・習慣を知ることができる
大変価値の高い資料館として存在しています。
人形浄瑠璃芝居資料館
案内通りに進むと人形浄瑠璃芝居資料館からスタートします。
松茂町の教育委員長を務められ、文化人として知られた故 中西仁智雄さんから
松茂町へ寄贈された、人形浄瑠璃芝居に関するコレクションを中心に展示されています。
江戸時代、阿波徳島藩の藩主蜂須賀は人形一座を保護・奨励したことで、
阿波/淡路の大衆の人々に人形浄瑠璃芝居の人気がたいへん広まっていきました。
松茂町でも浄瑠璃芝居は盛んに行われており、テレビ放送が始まるまでは
映画館兼劇場である松茂座で芝居興行が行われていました。
資料館では、その歴史と人気ぶりを様々なカタチで知ることができます。
人形のかしらだけではなく、丸本や芝居番付、当時の写真、衣装や人形師が作った浄瑠璃以外の人形なども展示。
また、人形浄瑠璃の仕組みや実際に人形の操作をできるコーナーもあり、飽きさせることなく
浄瑠璃を知ることができます。
巨匠が描いた人形の絵画も一見の価値があります。
天狗久、人形富、人形忠や阿波人形師の祖と伝えられる駒蔵の木偶人形も展示されており、
阿波人形浄瑠璃を後世に伝える大変重要な役割を担っています。
ふるさとの浄瑠と人形芝居の文化を保存し、継承する取り組みとして
「ふれあい座」を結成し、人形浄瑠璃芝居の上演を行っています。
松茂町歴史民俗資料館
松茂町は吉野川河口のデルタ地帯にあるため、水とたたかいながら新田を開き、生活や農業を守ってきました。
資料館は哀しみ・怒り・楽しみ・喜びの4つのパートに分けられて展示されています。
哀しみは、過去に洪水や地震・津波に苦しめられた松茂の歴史。
怒りは、水害に対する人々の知恵や工夫について。
楽しみは、町内で古くから行われている祭りや行事。
喜びは交通と産業の発展による郷土の繁栄についてまとめられています。
松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館は
交流拠点施設マツシゲートの目の前に位置します。
駐車場も共通なので、マツシゲートのイベントに行ったときなどにぜひ立ち寄ってみてください。
見応えたっぷりの資料館です。
松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館
板野郡松茂町広島字四番越11番地の1
TEL:088-699-5995
営業時間/9時~17時(毎週木曜日 9時~21時)
休/月曜日(祝日にあたる場合は開館し、翌日を休館)
第3火曜日(祝日にあたる場合は開館)
年末年始(12月28日~1月4日)