特集
美郷の高開石積み&シバザクラ
吉野川市美郷地区の高開(たかがい)は、日本の山村を代表する文化的・歴史的風景がある地域で、「にほんの里100選」に選ばれ、文化庁の重要文化的景観指定を受けています。
高開は、急峻な土地に農地を開き家を構えるために発展した石積み技術が特徴で、地域の生活、文化、歴史の象徴とされています。美しい石積みは住民の誇りであり、その技術を伝えるため「美郷宝さがし探検隊」で石積み体験が開催されています。
高開地区は通称「ソラ」と呼ばれ、標高約360メートルの高台に位置しています。
この地域では、急斜面の段々畑や民家を支えるために約300年前から石積みが築かれ、
現在でも高さ約150メートル、幅約500メートルに渡る石積みが残っています。
この石積みは、城砦のような風景を作り出しており、観光客にも人気があります。
春になると、高開の石積みにシバザクラが咲き、濃淡のピンクに白や紫がかった桃色など、
美しいシバザクラのレースで石積みが彩られます。
シバザクラは地元の故 高開文雄さんが25年以上前から、
石積みの風化や表土の流出を防ぐために育て始めました。
現在では、シバザクラが見頃を迎える「高開石積みシバザクラまつり」が開催され、お茶の接待や特産物の販売などが行われています。
シバザクラの見頃は4月上旬から下旬まで。
例年4月の初めから後半にかけて開催される「シバザクラまつり」では、民家の敷地内や石積みの棚田の間を散策可能で、石積みの風景と芝桜を堪能することができます。
高開の石積み
吉野川市美郷大神