特集
季節に合わせたアレンジで
1年中、桃を堪能させてくれる場所
「p_chyna cafe」
2018年夏、板野郡にオープンした『p_chyna cafe』では季節を問わずに桃を使った料理をいただくことができます。それができるのも、桃の魅力を知り尽くしている「桃農家さん」が営むカフェだからこそ。板野郡で桃を作り続け、カフェを営むオーナー・西森さんに、桃のお話とこれからのことについて伺いました。
★☆ その他のおすすめ記事はこちら ↓ ↓ ↓
甘くてジューシー! 鳴門で楽しめる旬の梨狩り
https://www.east-tokushima.jp/feature/detail.php?id=135
スイーツを自分でアレンジ みんな大好き! いちご狩り
https://www.east-tokushima.jp/feature/detail.php?id=119
「徳島県に桃のイメージがあまりない」、そんな人もいるかもしれません。でも実は、お店のある川端地区だけでも15軒ほどの農家さんが桃作りに励んでいるそうです。
「このあたりの気候が岡山県に似ていると言う話から、岡山県でも栽培されている桃を作ってみようという話になりました。板野町は香川県との境に位置する阿讃山脈と清流・吉野川に囲まれていて、寒暖差が大きく降水量が少ないんです。この内陸性の気候が岡山県に似ていたんですよね」。
掛け合わせにより新品種が生まれていき、現在、日本では100品種ほどの桃が存在。西森さんも10品種ほどの栽培に取り組んでいます。
西森さんの畑で一番生産量が多く、味が安定していておいしいのが[あかつき]という品種。これを主力品目として栽培していて、中でも“糖度が13度以上、かつ大玉”の秀品はオリジナルブランド[ひなたまる]と名付けて進物用に販売しています。早い年では最初の桃が6月半ばくらいにでき始め、1~2週間程度で次の桃へと種類が変わっていきます。そうして、およそ1カ月後の7月下旬頃にはすべての桃の収穫が終わると言います。
桃の収穫は夏の短い期間だけですが、それ以外の時期にも当然、桃作りは進行しています。12月は草を抜いたり土を耕したりして、年末からは剪定作業を進めます。3月に入ると花が咲き出すので、花を摘んだり、小さな果実を間引いたりして大きくておいしい実がなるよう手を加えていくのです。
桃農家としての桃づくりと同時進行でカフェを運営する西森さん。カフェでは、桃の魅力をふんだんに伝えるメニューが各種展開されています。それも1年中! この“季節を問わずに桃を味わえる”のが、こちらのカフェの最大の特徴です。
夏は生の桃を使ったメニューがずらり。皮ごと食べられる新鮮な生の桃をまるごと1玉使用し、桃のピューレやパンナコッタ、ピーチゼリーの入った[プレミアムピーチパフェ](1,408円)、[ごろごろピーチタルト](660円)など、桃ファンを魅了するラインアップです。
9月から翌年5月までは桃のコンポートを使い、[自家栽培の桃とモッツァレラのはちみつピザ](968円、テイクアウト可)、[桃のピザ](550円)、[桃とフルーツのパンケーキ(ピーチソフト添え)](968円)、[桃のレアチーズケーキ](528円)など、計10種類ほどの桃メニューを提供しています。
最近SNSでも話題なのが、同店の[アフタヌーンティー](1名1,980円、11:00~・14:30~の2部制、1日2組限定、前日までに要予約※写真は2名分)。桃を使ったスイーツを中心に、工夫を凝らしたプレートがのったスタンドが登場し、女性の心をわしづかみにしています(好きなホットドリンク付き。アイスドリンクに変更の場合は+200円。※デザート内容は変更の場合あり )。
西森さんの顔は、これだけにとどまりません。カフェに並ぶジャムなどの加工品も、実は西森さんが手掛けたもの。
「桃を使った6次産業化商品づくり」に乗り出したのは2008年。加工品を製造・販売する会社『ピーチガーデン』を立ち上げ、現在は無添加の桃ジャムのほか、いちご・いちじく・すだち・あんずなどのジャムも製造しています。商品はカフェだけでなく、道の駅などでの委託販売も行い、広くお客様に知られるものとなりました。
精力的に活動する西森さんは、「板野町を盛り上げたい」と、2021年より新たな取り組みを始めました。それが有志で立ち上げたグループ「らーんずita農」での活動です。
メンバーは、ともに板野町で農業や畜産に勤しんでいる人々。
農業、観光、体験、飲食を板野町から発信するため、さまざまなプロジェクトを実施しています。
その第一弾として、先日作ったのがブランコ。訪れた場所で楽しい思い出を作ってほしいと、グループメンバーで手作りしたそうです。
さらにプロジェクトに参加している落合ブルーベリー園、平瀬農園、井上畜産に加え、道の駅いたのを含んだ5カ所のなかから3カ所を巡るスタンプラリーを実施しているほか、3月にはサイクルロードマップも完成予定。
板野町を訪れるのがますます楽しくなる! そんな西森さんの活動に胸が高鳴ります。
あなたもさまざまな魅力に触れられる板野町へ、出かけてみませんか。
p_chyna cafe(ピーチィナ カフェ)
088-660-6499
板野郡板野町川端字馬越116-2
営/11:00~17:00(16:30ラストオーダー)※7月~8月11日までは10:00~
休/7~8月は金曜(臨時休業あり)、9~5月は金曜と月末の土日曜・年末年始(臨時休業あり)、6月、8月12日~8月末※7月・9月のオープンは年度によって異なる
『p_chyna cafe』体験の紹介はコチラ
https://activityjapan.com/publish/plan/36423
東部圏域の魅力的な、「食」&「技」感動体験が詰まったパンフレットのダウンロードはコチラ
https://www.east-tokushima.jp/brochure/