特集
鳴門の海を満喫し尽くす特等席が誕生!鳴門ウチノ海爽快クルージングとは?!
徳島県の鳴門といえば、太平洋と瀬戸内海が交わる鳴門海峡が有名です。世界三大潮流の一つである「鳴門の渦潮」は、テレビやSNSで、一度は見たことがある人も多いのではないでしょうか。では、鳴門の海が持つもう一つの顔をご存知ですか?それは、波が穏やかな内湾の「ウチノ海」です。鳴門スカイラインにある四方見展望台から見下ろすと、140台余りのイカダが浮かぶ静かな海と、海を囲む山々が見られます。
2023年7月、鳴門の2つの海の魅力を満喫できる船の旅が、新たに誕生しました。鳴門市にある小型船舶の販売や免許取得をサポートする「大鳴マリーナ」が提供する「鳴門ウチノ海爽快クルージング」です。
救助艇として使用される「リブボート」を使用したクルーズで、鳴門海峡の見晴らしと、情緒と歴史を感じられるウチノ海の両方を味わえます。今回は、爽快クルージングの「ウチノ海周遊コース」を体験した様子をレポート。知られざる鳴門の海の魅力をたっぷりお伝えします!
まずは穏やかなウチノ海へ。イカダのすぐ横を通り抜ける
鳴門ICから車で5分、鳴門市にある亀浦漁港に集合し、安全のレクチャーを受けてから船に乗り込みます。ロデオのようにまたがる座席はテーマパークのアトラクションのよう!出発前から期待が高まります。
まずは、ウチノ海の玄関口にあたる堀越橋を目指して、ゆっくりと船が動き始めました。
ウチノ海は、徳島最大の島である大毛島と徳島で2番目に大きい島の島田島に囲まれた穏やかな内湾です。波がほとんど立たないウチノ海はイカダ釣りに適した環境で、シーズンは釣り人で賑わいます。
堀越橋を抜けると、いくつものイカダが見えてきました。ボートはイカダの間を縫うように進んでいきます。
鳴門スカイラインの四方見展望台から見ると小さく見えるイカダも、近くで見ると想像よりも広々としていました。
ディープなガイドは地元企業ならでは
ボートは堂浦(どうのうら)と呼ばれる漁村に入りました。
「このエリアに住む漁師さんたちは、家から出てすぐに漁に行けるような環境にありました。ここは江戸時代、日本で初めて釣糸にテグスを導入した場所でもあり、テグスの導入で発展した一本釣りの技を日本各地に教えていました。鳴門では今も伝統的な一本釣りが盛んで、速い潮流を好む鯛を魚体を傷めずに釣り上げる技術が受け継がれています」とキャプテンの張(はり)さん。
クルージングでは、このようなちょっと自慢したくなるような豆知識や、知られざる鳴門の歴史を紹介してもらえます。鳴門の海を知り尽くした地元企業だからこそできるディープなアテンドも、このクルーズの魅力です。
堂浦を抜けると小鳴門海峡に架かる赤い小鳴門新橋をくぐります。このコースでは島と島を結ぶ橋を見上げるのも楽しみの一つ。
ラストは鳴門海峡へ!ダイナミックな大鳴門橋と太平洋がすぐそばに
小鳴門新橋をくぐると、クルーズは折り返し地点。ここから一気にボートはスピードアップし「風が気持ちいい!」と大はしゃぎ。船の最高速度は60km/hですが、海面が近いため体感速度はもっと速く感じます。
広々とした海面に出ると、リブボートはさらに速度を増し、滑るように走り始めました。まっすぐ広がる水平線を横目に風を切って走る姿はまさに「爽快クルージング」!
大鳴門橋が見えてきました。徳島と淡路島を結ぶ橋の大きさに圧倒されます。
ウチノ海の穏やかな水面とは打って変わって、鳴門海峡では激しい波と海面がうねる様子を間近で見られます。この波の近さと迫力は、屋根や囲いがないリブボートならでは。タイミングがよければ、渦潮の様子を見られることもあるんだとか。
鳴門海峡を思う存分駆け抜けてフィニッシュ!
ボートは亀浦漁港に帰ってきました。
鳴門の海を楽しむ特等席は、海の上にあった!
このように鳴門ウチノ海爽快クルージングは、鳴門の知られざる海の魅力を教えてくれるアクティビティです。海の上でしか見つからない、徳島の新たな魅力に出会えます。
ちなみにクルージングには、本記事で紹介した「ウチノ海周遊コース」(約60分)のほか、大鳴門橋や淡路島付近をぐるっと1周する「鳴門海峡パノラマコース」(約45分)もご用意※それぞれ安全レクチャー15分を含みます。
よりディープな鳴門の海を知りたい人は、「ウチノ海周遊コース」、太平洋のダイナミックさと船の疾走感を楽しみたい人は、「鳴門海峡パノラマコース」がおすすめです。
こちらのクルーズは船を1隻貸切る形の完全予約制で、最大8名まで乗船可能です。「子どもたちが楽しめるように、スピード感とスリルのある運転を長めに」「歴史を深く知りたいから、ガイドさんの話をじっくり聞きたい」「家族との会話を楽しむため、解説は少なめの船の旅を楽しみたい」などのリクエストも可能!船のスピードや、ガイドさんの関わり具合も事前に希望を聞いて調整できるので、シーンに合わせてカスタマイズしてみてください。
波と風を身体で感じる楽しさと、地域の歴史を学ぶ面白さの両方を体験できる唯一無二のクルージングは、公式サイトから簡単に予約できます。鳴門の海を、もう一歩踏み込んで楽しみたい方は必見です!
鳴門ウチノ海爽快クルージング
〒772-0053 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦福池
TEL.088-678-3331
MAIL/narutoship7610@gmail.com
営業時間/9:00~17:00
定休日/ 火、第3水曜日
詳細・ご予約は公式サイトをご覧ください。
https://daimei-m.com/sokai-cruising/