安くてびっくり！なんでもありのローカル市場へようこそ

徳島繊維卸団地で日曜日に開催されている徳島びっくり日曜市（以下、日曜市）。名前の通り、「びっくり」するような品ぞろえと安さが人気の朝市です。早朝4時頃から午後2時まで開かれ、約300ブースが出店しています。生産者が直接販売しているため、採れたての野菜や果物が驚くほどの安さで販売されています。

日曜市には青果のほかに古道具や絵画、本、電化製品、生花、衣服、なども売られています。「こんなものもの！？」と驚くような出会いがあるのも、ここに訪れる楽しみの一つです。“法に触れるもの以外はなんでも販売できる”というユニークなルールが生み出す混沌とした空気感は、一度味わうと癖になります。

もう一つの魅力が、店主とお客さんとの距離の近さ。常連さん同士で「元気にしよん（元気にしているの）」「久しぶりでえ」と声を掛け合ったり「これ持って帰り」とオマケをつけてもらったり。地元の人のあたたかさも日曜市に人が集う理由です。

屋台グルメで朝ごはんを

びっくり日曜市では名物［きゃべつ焼き］やたこ焼き、田楽、おでん、惣菜をはじめとする屋台グルメやコーヒースタンドが出店しています。飲食できるベンチと机もあるので、ゆっくり買い物した後に、朝ごはんを食べるのもおすすめです。なかにはお惣菜を買って宴会を開いているほろ酔いのおじいちゃんたちも。

徳島を代表するご長寿朝市へ

日曜市が始まったのは、1997年。徳島繊維卸団地を盛り上げようと始まったのがきっかけ。それから27年、毎週欠かさず開催し、今では毎回1万人以上が訪れる徳島を代表するイベントとなりました。

代表の今井さんは「毎週欠かさず開催することが大事なんです。そうすることで、『ここに行けばやっている』と言う安心感が生み出されますからね。みんなここに来てしゃべるのも楽しみで来ていますよ」と話します。

「地元を盛り上げたい」という気持ちから生まれ、地元からも愛されるイベントに。徳島のおいしい食材に出会えるだけでなく、徳島のリアルな生活を体感できるスポットです。ぜひ、大きなお買い物袋を携えて、遊びに行ってみてください。