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藍づくりで賑わった
阿波藍のふるさと石井町を訪ねる

藍づくりで賑わった
阿波藍のふるさと石井町を訪ねる

吉野川流域にある石井町は「藍」で栄えた町のひとつ。
当時の華やぎをうかがわせる立派な藍屋敷が現在も残っています。
今回は田園風景広がる石井町を探訪しながら、「藍」の歴史と今に触れていきます。

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古民家 懐和の里

古民家 懐和の里

文化元年(1804年)、江戸時代末期に建てられた築200年超えの藍屋敷にステイできる民宿。客間として使われていた部屋や庭が当時のまま残っており、風情に満ちた時間を過ごせます。

数寄屋風書院の和室は、屋久杉を用いた天井や欄間、漆塗りの床や建具からなり、細部にまで意匠を凝らした造り。藍の栄華を物語っています。

また、貴重な史料も現存。阿波の藍商人が多数掲載されている明治時代の長者番付や、武士の礼服のひとつであった藍染の裃(かみしも)などを観賞できます。

民宿は一棟貸しスタイル。1日1組限定で定員は5名まで。宿泊料は素泊り1名5000円。

食事は原則自炊。キッチンが利用できるほか、バーベキュー設備もあり。もちろん外食や出前も可能。

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古民家 懐和の里
石井町高原字池北240-1
090-1008-0834(要予約)
チェックイン16:00~
チェックアウト11:00
http://wwwe.pikara.ne.jp/kaiwanosato/index.html
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武知家藍寝床

武知家藍寝床

徳島を代表する「藍屋敷」の一軒。藍商として活躍した武知家は、文政年間に建てられた間口8m、奥行33mの大規模な藍寝床(藍の葉を発酵させ、染料となるすくもを作るところ)が特徴で、国の重要文化財に指定。
敷地への立ち入りはNG。外観からのみ建物の見学ができます。
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武知家藍寝床
石井町高川原天神133
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手打ちそば まこ

手打ちそば まこ

2019年にオープンした手打ちそば専門店。麺は北海道産の2種のそばの実をブレンド。甘みの強い「ほろみのり」と香り高い「キタワセ」を玄そばの状態で仕入れ、蕎麦の表面を磨くところから石臼による製粉、そば打ちまで全工程を店主の長谷川誠さんが手がけています。

そうして仕上がった麺は、つるっとした食感で心地よいのど越し。せいろそばのキリリとしたつゆにも、かけそばの優しいダシにもよく合います。

より風味を愉しみたい人は粗挽きの麺を。そばならではの香り、もちっとした弾力を噛みしめられます。

 つけとろそば(950円)。キレ味抜群のつゆは昆布と本枯節でとったダシと自家製のかえしを配合。すりおろした大和芋に絡めて。
つけとろそば(950円)。キレ味抜群のつゆは昆布と本枯節でとったダシと自家製のかえしを配合。すりおろした大和芋に絡めて。
 にしんそば(1200円)。昆布や鯖節、めじか節などで取ったコク深いかけ汁が甘辛く煮つけたにしんと調和
にしんそば(1200円)。昆布や鯖節、めじか節などで取ったコク深いかけ汁が甘辛く煮つけたにしんと調和
 鴨せいろ 粗挽き(1400円)。皮つきのそばの実を粗挽きした平たい麺は弾力あり
鴨せいろ 粗挽き(1400円)。皮つきのそばの実を粗挽きした平たい麺は弾力あり
 ふわふわもちもちのそばがき黒蜜きなこ(500円)
ふわふわもちもちのそばがき黒蜜きなこ(500円)

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手打ちそば まこ
石井町石井字石井1-1
090-5712-1825
11:00~15:00、17:00~20:00
木曜休
http://www.teuchisobamako.com/
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陶芸工房 繭窯(まゆがま)

陶芸工房 繭窯(まゆがま)

小さな山の上にある陶芸工房。木々のアプローチを抜けた先で、藍を釉薬に使った青瓷(せいじ)が焼かれています。

30年以上前に、窯を開いた陶芸作家・佐藤光夫さんは「徳島の色をまとった作品を」と藍を生かした釉薬の研究に没頭。徳島で育てられた藍の茎を灰にして精製し、釉薬に混ぜることで「藍浅葱」と呼ばれるニュアンスのある独自のブルーを生みだしました。

4年前から光夫さんの遺志を受け継ぎ、二代目の光春さんが藍を用いた焼物作りに取り組んでいます。

工房のそばのギャラリーは、親子二人の作品がずらり。ほんのりグレーを帯びた柔らかなブルーの器は見る人の心を魅了します。作品はギャラリーで購入可。事前に連絡をしておくとスムーズです。

土日限定で陶芸教室を開催。藍の器を自分へのおみやげに作るのも旅の選択肢の一つです。

<陶芸教室>
【日時】土曜、日曜 13:00~17:00
【費用】入会金 3000円、1日体験 3000円、4回体験 1万円、10回体験 2万2000円
※焼代は大きさに応じて別途いただきます。(お湯飲み小サイズで約500円)
【準備物】エプロン
【予約】不要

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陶芸工房 繭窯(まゆがま)
石井町石井字城之内1055-3
088-674-5186
9:00~17:00
(工房に行く場合は事前に連絡を)
https://mayugama.com/
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童学寺

童学寺

四国別格二十霊場の二番札所。奈良時代末期、弘法大師が幼少のころに勉学に励んだ場所とも伝えられ、学業成就のお寺としても知られています。

境内には立派な藤棚があり、毎年春に開催される「藤まつり」の会場のひとつになっています。

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童学寺
石井町石井字城ノ内605
https://www.facebook.com/dougakuji/
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