HIKE!TOKUSHIMA
阿讃山脈の大山は標高691m。中腹の古刹・大山寺への歴史ある参詣道と、貴重な阿波和三盆を辿る山麓の道で三つの寺を繋ぐ。鳥のさえずり響く穏やかな雑木の森には、道沿いに江戸期の三十三観音石仏が残り、随所に吉野川平野一望の絶景ポイントが。
ルート1 大山寺遍路道
大山寺への遍路道として人気の高い、古道の趣残る美しい道。麓の戎神社から標高約450mの大山寺へ、ほぼ直登の急坂が続く。裾野付近は地元の特産の柿畑。中腹では高く茂ったシダに両側を囲まれ歩くような場所も。本堂前の巨大イチョウは大山寺の名物。大きく枝を伸ばし、秋には辺り一面黄金の絨毯を敷き詰める。本堂裏から急坂を約1kmで奥の院に至り、その裏山を少し登れば大山山頂。大山寺遍路道は、車用の参詣道路と数回交差するため、登山者のピックアップやサポートが容易。
ルート2 観音道
江戸時代から和泉寺・大山寺間の参詣道として歩かれていた観音道。近代化と共に一時期忘れられ自然の森に還っていたが、地元有志の手で復興・再整備された。道沿いにかつての西国三十三観音写し霊場の石仏が大部分現存するのが道名の由来。山の中腹部分では道の随所で吉野川流域の平野を見渡せる。景観を保ち標識は慎ましく、整備されすぎない自然のままの細い山道が、雑木林の山内に約5km続く。歩みながら道の姿や周囲の景色が次々と変わる。麓近くの谷あいに少し足場の悪い場所や、渓流の水量次第では渡渉が必要な場所など、ちょっとした探検気分も味わえる。
ルート3 阿波和三盆の道
和泉寺から安楽寺までの道沿いは、所々に背の高いサトウキビが茂り、製糖所の古い建物などが残る。一帯は日本では徳島と香川の一部のみ現存する貴重な和三盆(伝統製法による国産砂糖)の産地。途中の「技の館」では、和三盆の製造行程の見学や、藍染体験などができる。穏やかな里山の田園地帯の中を抜けていくゆるやかな舗装道は、大山寺への険しい登り下りで疲れた足のクールダウンにも最適。
1Day Hike ツアー例
ツアー例1 全3ルート踏破ハイク
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徳島駅前
出発 -
戎神社
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大山寺
(休憩30分) -
展望休憩所
(昼食30分) -
観音道
登山口 -
安楽寺
(休憩10分、ツアー終了・乗車) -
徳島駅前
到着
ツアー例2 大山満喫コース
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徳島駅前
出発 -
戎神社
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大山寺
(休憩10分) -
大山山頂
(休憩10分) -
大山寺
(昼食45分) -
和泉寺
(ツアー終了・乗車) -
徳島駅前
到着