特集
高速ネットと静かな環境で仕事もしっかりしながら、海山歩きでリフレッシュ
徳島東部で、一拠点滞在型「ハイク×ワーケーション」
上勝町 ③
『月ヶ谷温泉 月の宿』を拠点として上勝町に連泊し、仕事もリフレッシュもしっかり充実の「滞在型ワーケーション」プラン。山の町・上勝町のアクティビティーを語るならやはり、美しい山々を体感できる「山歩き」は外せません。
イーストとくしま観光推進機構イチ推しのハイキングルートを集めた『HIKE! TOKUSHIMA』でも大きく取り上げている、上勝町の素晴らしいトレイルをご紹介します。
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上勝町で「ハイク×ワーケーション」①
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上勝町で「ハイク×ワーケーション」②
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徳島東部地域の中でも最も山深い場所にある上勝町。
町の面積の実に90%近くが山林です。
美しい清流の源となる山々の奥深くには、地元の人々が長年大事に守ってきたブナの原生林や苔の大群生が隠れ、町外からも多くの人々がハイクに訪れます。
吉ヶ平の岩屋と轟の滝
まずは、上勝町でのワーケーション拠点『月ヶ谷温泉 月の宿』から一番近い吉ヶ平の岩屋。
勝浦川の支流・杉地谷川に沿って緩やかに上る細い車道を3km足らずなので、宿から直接歩いて行くことができます。
大小様々なサイズの岩が川面いっぱいに無数に散らばる渓流・杉地谷川、秋には川沿いの木々が紅葉し岩の間をぬって走る渓流に彩りを添えます。
途中には昼間でも木に囲まれて薄暗く何やら神秘的な雰囲気が漂う「天泊り淵」もあり、深く青いその淵には昔大蛇が住んでいたという伝説が残ります。
吉ヶ平の岩屋の標識が見えたら、歩いてきた細い舗装林道からそれて杉の森の中へ続く小道へ。
杉の木立が途切れたとたんに、手つかずの原生林に緑の苔に覆われた巨岩があちこちにゴロゴロと転がる不思議な空間にたどり着きました。
特に巨大な岩々が重なり半洞窟状の岩屋を作り上げているのが、吉ヶ平の岩屋です。
この岩屋には不思議な伝説が残っています。
今から450年近く前、戦国時代末期の天正11年(本能寺の変で織田信長が倒れた翌年です)に、徳島県の太平洋側にある今の牟岐町から海産物を売りに来た行商の女性がこの場所で豪雪に閉じ込められました。岩屋の中で5日間、飢えと寒さで倒れかけていたのを熊が温め蜜をくれて助けてくれたというお話です。
優しい熊がいた場所には祠が建てられ、神社として祀られています。
吉ヶ平の岩屋から再び舗装林道に戻り、上り続けることさらに1km弱、杉地谷川の源流から下ってきた水流が作る「轟の滝」に到着しました。
落差18m、澄んだ水の広い滝壺を持つ滝のすぐ近くまで近寄ることが出来ます。
山奥にひっそりと流れ続ける滝ですが、滝ファンの間ではこの滝の「ひょんぐり」を見るために訪れる人も。
「ひょんぐり」とは、滝の水流が途中の岩にあたって弧を描くように大きく跳ね上がり、少し先に落ちる様子を表す言葉だそうです。
轟の滝の「ひょんぐり」は最上部にあり、滝の左側から見るのがポイントです。
山犬嶽 ~ 四国を代表する苔の名所
今や徳島のみならず全国にも知られる山となった、上勝名所の代表格・山犬嶽。
山の中腹の広大なエリア一面が青々としたミズゴケに覆われた、四国を代表する苔の名所です。
登山口の手前は、急な斜面に車一台通るのがやっとの細い道がくねくねと走るのどかな山村。
代々ここに暮らす人々の静かな暮らしを守るため、山犬嶽を訪れる人用の駐車場は登山口から2km下った場所にあります。
駐車場から歩き始めると、程なく「樫原の棚田」をくるりと巻くように道は続きます。
山の斜面に曲線で囲まれた段々畑が突き出している姿は、特に写真撮影ファンを魅了。田植え時期の水鏡は特に美しく、最高の瞬間を写し撮りに来る人々の姿が絶えません。
秋には金色の稲穂に覆われた田んぼを真っ赤な彼岸花がびっしりと縁取り、また違った美しさとなります。
山犬嶽の苔の名所は、登山口から約1km。
杉の森を抜ける歩きやすい山道をゆるゆると登っていくと、突然木立の向こうにゴロゴロと苔に覆われた丸い小岩が幾つも転がっている場所に入りました。
そこからはもう、あっという間。
植林の杉は消え、様々な雑木の木々の足元にはびっしりと苔に包まれた大小の岩で覆われているのです。
元々は今よりもう少し高かった山犬嶽。当時の頂上は山犬が口を開けたような形の岩だったことからこの名がついたと言われています。
1701年、大豪雨で頂上部分が一気に崩落して流れて落ち、中腹付近に溜まった岩々が歳月を経て完全にミズゴケに覆われたのが、この苔の名所の一帯です。
小山のような巨大な岩が積み重なってできた様々な空間や隙間には、四国八十八ヶ所の霊場の本尊を表す石仏が置かれており、この苔の名所は四国遍路のミニ写し霊場でもあります。
ミニ四国八十八ヶ所の石仏を辿るルートを全て回ると、場所によっては岩をよじ登ったり下りたり、はたまた細いトンネルの間をくぐったりと、アスレチック感満載。
上部が平らで木々から頭を突き出している「見晴らし岩」に登れば、木々の海や遠くの山々など全てが見渡せます。
高丸山 ~ 上勝町最高峰、ブナの原生林に守られた水源の山
最後にご紹介するのは、上勝町最深部にそびえ立つ町内最高峰・高丸山。
麓の八重地地区の人々の水源として大切に守り抜かれてきたブナの原生林が中腹に広がり、頂上は四囲何も遮るものがない見事な360度眺望の山です。
標高1439mですが、七合目・標高約1000mの広い登山口駐車場まで車で簡単にアクセスできるので、体力自慢でなくても大丈夫。
山をぐるりと一周するように登山道が整備されており、この山を愛する人々によって常に道は良好な状態に保たれています。
全方位に開放の頂上から北を見れば、すぐ向こうに神山町最高峰の雲早山が。
地元の健脚自慢には高丸山から雲早山まで連なる尾根を8km縦走するコースも人気ですが、ワーケーションで来ている今日は、無理をせず頂上でゆっくりお昼ごはん。
みごとな快晴だったので、南側は太平洋、西の遥か向こうには剣山系の山々、そして東北方向には吉野川流域の町並みや鳴門大橋、淡路島も見えました。
四季を通じて徳島県内ハイカーに愛されている高丸山。
特に人気は、麓よりも一足早く始まる紅葉の時期です。
高丸山は秋には山一面が色づき、華やかにドレスアップ。赤やオレンジ、ピンクのまさに錦模様に包まれます。
涼しくなった空気が澄み渡り、頂上からの視界はさらに良好。
また、駐車場の周りは白い穂が揺れるススキ野原へと変わります。
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神山町①
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上勝町②
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上勝町③
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鳴門市①
https://www.east-tokushima.jp/feature/detail.php?id=157
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