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自然とともに 人とともに 里山有機農業
徳島県の中央に位置する上勝町は、美しい棚田が広がる山間の町。
全国的にも有名な葉っぱビジネスや、ゴミゼロを目指すゼロ・ウェイストを実行するなど
先進的な取り組みを続けています。
そこで、休耕地を利用して有機野菜を栽培している
テンネンアマルの阿部正臣さんを訪ねました。
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阿部さんは2008年家族とともに、上勝町に移住しました。
当初は藍染染料の元となる蓼藍を栽培、すくもづくりと藍染めを一貫して行っていました。
その傍らで野菜の栽培も始めたところ、育てたほうれん草がコンテストで表彰。
そこから野菜の有機栽培にのめり込んで行ったそう。
自己流では限界があると判断した阿部さんは、基本を習うために、高知県の土佐自然塾で1年ほど修行。その後上勝町に戻り本格的に農業に取り組み始めました。
荒れ地や棚田などの耕作放棄地を借りて土作りから開始。
当初は地元の農家さんからは、有機栽培は絶対にここでは成功しないと言われたそうです。
しかし阿部さんは上勝町の気候と豊かな水は必ず自然が美味しい有機野菜を育てると信じて
ひとりコツコツと畑作りを続けました。
集落のあちこちに小さな畑を借りているので、移動が多く作業は大変手間がかかります。
また、畑によって日照や水の条件が変わるので、それぞれの土地に合わせた作物を選んで
育てなければいけません。
一つの畑でも多品目を育てるのも特徴で、ひとつの畝にも数種類の野菜が植えられています。
手間はかかりますが、多様な作物を育てることで、有用微生物や天敵が共存するようになり、
病虫害が少なくなるそう。
人間が少し手助けをすることで、畑が自らサイクルする強い土壌に育ち、
野菜が元気に成長します。
テンネンアマルの野菜の特徴は肉厚で味がしっかりとしているところ。
畑でちぎった葉っぱをそのままかじると、上勝町の自然が作った旨味が口の中に広がります。
野菜本来の味は土と水の成分から作られていると実感します。
当初は有機栽培に疑問を持っていた町の人も、一目を置く野菜畑に成長。
自治体の専門家も驚く結果を見せています。
また、フランスの一つ星シェフがテンネンアマルの畑を訪問するなど、
県外世界への発信も始まっています。
阿部さんは、有機栽培がもっと広がり、そこで働く若者が増え
上勝町が誇る産業に成長することを目指しています。
安心安全で美味しい野菜ができる里山=上勝町になることを夢見て
自然に寄り添った農業を続けています。
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テンネンアマル
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