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吉野川市「どこも山」で
心に残る田舎体験

吉野川市「どこも山」で
心に残る田舎体験

ヨーロッパ諸国から普及し、日本でも広まっている「グリーン・ツーリズム」。
農山漁村に滞在して農漁業体験を楽しみ、地域の人々との交流を楽しめる活動のことです。
豊かな自然に囲まれた里山の暮らしや山の澄んだ空気、あたたかな出会い。
都会にはない徳島ならではの自然体験は日本各地はもちろん、世界の人からも注目を集めています。
そんなグリーン・ツーリズムを提供する体験型農家民宿のひとつが、吉野川市美郷にある「どこも山」です。
里山の恵みを感じるひとときを体験してみませんか?

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アクティビティ 観光スポット 自然


四方を高い山々に囲まれている吉野川市美郷。
この中の山の一角に藍染やそば打ち、野菜収穫など30種類以上の体験ができる農家民宿「どこも山」があります。

くねくね道路を曲がるたびに景色が変わり、四季折々に変化する山々が四方八方に、どちらを見ても「どっこも山」ということから「どこも山」と名付けたそうです。
路線バスの運転手をしていた井上勝行さんが「田舎の素朴な暮らしを体験してもらうことで地域の活性化につなげたい」と、定年後に地元の美郷地区で開業しました。
親を亡くし故郷に帰る家もなくなった同郷の人が帰ってこられる場所でもありたいと、11年間、奥さんと一緒に切り盛りしています。

宿の夕食には山の幸ごはんが囲炉裏の周りにずらり。

主役の釜めしには、春はタケノコや山菜、初夏は栗、晩秋はマツタケなど、美郷で採れた旬の食材を使っています。
急斜面が多く稲作に適さなかったこの地域ではソバの実を栽培し主食にしていたから、そば米汁は昔から食べられていました。
珍しそうにそば米を見る県外のお客さんに「これがそばの元になる」と説明したら関心を持つのだそうです。

また、美郷は四国きっての梅の産地。毎年、梅酒を仕込んでいて、食前酒として振る舞ってくれるのだそうです。

ほかにもジビエのハンバーグ、井上さんが畑で育てたニンニクやシイタケの天ぷらなど、豊かな自然の中で育った食材をお腹いっぱい味わえるんです。
宿泊客からはよく手紙が届くそうで、その多くに「たくさんのおいしい料理と楽しい体験をありがとう」と記されています。

 ▲囲炉裏のある部屋の壁は、お客さんのお礼の手紙や写真で埋め尽くされています。
▲囲炉裏のある部屋の壁は、お客さんのお礼の手紙や写真で埋め尽くされています。

「何度も来てくれる家族がいてな。物心つかない子どもが中学生になっても家族と泊まりに来てくれとる。ここで幼いころに過ごしたことを覚えているかと尋ねると『覚えている』と返ってくるんよ」と、話す夫婦の姿はとても楽しそうです。

「より思い出に残る体験をしてほしい」と、自作の五右衛門風呂とサウナを完成させました。
“ここにしかない”がまたひとつ増えた「どこも山」。
日頃の疲れを癒やしながら、ゆーっくり過ごしてみませんか?

体験型農家民宿レストラン
どこも山
tel. 0883-26-7630
吉野川市美郷丸山14-2
http://wwwd.pikara.ne.jp/docomoyama/