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徳島ナイトライフの楽しみ方 
お一人様でも大歓迎!
自信を持ってオススメする4軒
徳島県徳島市秋田町周辺

徳島ナイトライフの楽しみ方 
お一人様でも大歓迎!
自信を持ってオススメする4軒
徳島県徳島市秋田町周辺

徳島市内には秋田町という県内最大の歓楽街があります。徳島駅から歩いて10分ほど。市内のホテルならほとんどが徒歩圏内です。

徳島の夜は、ぜひ秋田町に出かけてみてください。

お店がたくさんありすぎて、どこに行ったらいいか分からない。そんな人のためにとっておきのお店を紹介します。日頃から飲み歩いている僕が、自信を持ってオススメする4軒です。

文・仁木啓介(Bar IRORIマスター)


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徳島のディープな裏路地と横丁を紹介!人情味溢れる店主と、昭和の風情漂う名店酒場。
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お土産 グルメ バー・ナイトライフ


目指すはアクティ21
秋田町に行けばお気に入りの店がきっと見つかる

目指すはアクティ21
秋田町に行けばお気に入りの店がきっと見つかる 秋田町のランドマークはアクティ21。待ち合わせ場所に便利
秋田町のランドマークはアクティ21。待ち合わせ場所に便利

厳密にいうと秋田町は複合商業施設アクティ21のある交差点から南に向かう道路の両側のことを言います。その西にあるのが栄町と鷹匠町。北にあるのが紺屋町、富田町、銀座。この地図で黄色のエリアが徳島県で一番の歓楽街です。

端から端までのんびり歩いても10分。このコンパクトなエリアに様々なお店が集まっています。徳島県民が「秋田町に行く」と言う場合、たいていはこのエリアに飲みに行くということ。秋田町は歓楽街の代名詞なのです。
    
僕が好きなのは一人で飲みに行って、はしご酒をすること。好きなものを食べて、好きな酒を飲んで、たまたまカウンターで横になった人と一期一会の出会いを楽しむ。

だから、今回は一人旅や出張で徳島に来た人に向けてこの記事を書いています。せっかく徳島に来てくれたのにホテルの部屋でテレビやパソコンの画面を見ているのは残念すぎます。

僕を信じて秋田町のアクティ21を目指してください。絶対に損はさせませんから。

一人でも絶品焼肉が食べたい!
そんな時は、阿波牛串焼き ひなた

一人でも絶品焼肉が食べたい!
そんな時は、阿波牛串焼き ひなた

1軒目は阿波牛串焼き ひなたです。場所は秋田町のアクティ21から道路を渡ったビルの2階。僕が飲みに行った時、肉が食べたいと思ったら行く店です。

お店の自慢は徳島のブランド牛、阿波牛の串焼きです。カルビ、ロース、ハラミ、レバー、ホソ、テッチャン、ミノ、ココロ。1本から焼いてくれて値段は180円〜280円。他には豚、鶏、野菜の串焼きもあります。肉も野菜も全て徳島産。

 鶏のササミ(1本160円)阿波牛のレバー(1本180円)
鶏のササミ(1本160円)阿波牛のレバー(1本180円)

僕のオススメは牛レバーと鶏のササミ。レバーはフワフワで口の中でとろける食感がたまりません。ササミはしっとりジューシー。焼き加減が絶妙なのです。

店主の近藤航(こんどうわたる)さんはシャイで無口な人ですが、「肉を焼かせたら誰にも負けない」というほど自信を持っています。

 1本1本丁寧に焼き上げるので、混雑時には少し時間がかかることもある
1本1本丁寧に焼き上げるので、混雑時には少し時間がかかることもある

今回は初めての人が一人で行っても居心地のいいお店をセレクトしています。そのセレクトが正しいかどうか会社の後輩の小野寺くん(32歳)に判断してもらうことにしました。小野寺くんは神奈川から徳島に移住して3年。まだ一人飲みはほとんどしたことがありません。

 カウンターの奥に座っているのが小野寺くん。まだ落ち着かない様子
カウンターの奥に座っているのが小野寺くん。まだ落ち着かない様子

小野寺くんがカウンターの端で飲んでいると、手前の常連客が話しかけてくれました。聞いてみると仕事は料理人。相当なグルメのようです。何を頼むか悩んでいた小野寺くん。これはチャンスとオススメを聞いてみました。

常連さん「上ミノ湯引きはおすすめだね。ポン酢で出す店はたまにあるけど、わさび醤油はなかなか食べられないよ」

 上ミノ湯引き・わさび醤油(680円)。酒飲みにはたまらない
上ミノ湯引き・わさび醤油(680円)。酒飲みにはたまらない

その他にも常連さんに勧められたカルビや豚バラズッキーニなどを頂き、小野寺くんは大満足。

小野寺くん「ご馳走様でした。今度は一人で食べにきますね」

 絶品串焼きに満面の笑みがこぼれる小野寺くん
絶品串焼きに満面の笑みがこぼれる小野寺くん

知られざる徳島の地酒を発見
太郎酒店

お腹も満足したところで2軒目へ。
太郎酒店は最近できたばかりで僕もまだ一度しか行ったことがありません。徳島の地酒を扱うお店です。

 徳島の地酒が揃う太郎酒店。入り口横にはオーナーの似顔絵がある
徳島の地酒が揃う太郎酒店。入り口横にはオーナーの似顔絵がある

オーナー山田全宏(やまだまさひろ)さんは、近くに「籠や太郎 可夢庵(かむあん)」という日本酒居酒屋も経営しています。とにかく日本酒が大好き。

山田さん「徳島には美味しい地酒が色々あるのに、県民もほとんど知らないんです。徳島の日本酒業界を盛り上げたい。だから手頃な値段で飲み比べできて、買って帰れる店を作りたいと思ったんです」

 シンプルな店内。緩やかなカーブを描くカウンターが特徴的
シンプルな店内。緩やかなカーブを描くカウンターが特徴的

最初に注文したのは3つの蔵元の特別純米飲み比べセット。

 特別純米飲み比べセット(500円)
特別純米飲み比べセット(500円)

左から司菊酒造の「きらい」、今小町の「和右衛門」、吉本醸造酒造の「眉山特別純米」。確かに徳島に住んでいてもなかなか見かけないお酒ばかりです。どれもすっきりとした口当たりなのに、しっかり米の旨みを感じます。

太郎酒店には徳島県内にある蔵元の酒が揃っています。店長の松下章司さんにオススメを聞くと、ラベルに可愛いイラストが描いてあるお酒が出て来ました。

松下店長「これは三芳菊酒造の特別純米山田錦無濾過生原酒です。今年の9月に仕込んでまだ出来たばかりの新酒なんです」

小野寺くん「おっ、これはすごい!」

一口飲んで小野寺くんの顔が変わりました。最初に感じるのはパイナップルのような香り。口当たりはスッキリしているのに、濃厚で芳醇な味わい。徳島にこんなに美味い酒があったことにびっくり。

小野寺くん「地元の友達が遊びにきたら連れてきたいお店ですね。ありがとうございました」

 お酒の保存室は温度管理が徹底されている
お酒の保存室は温度管理が徹底されている

太郎酒店は現在、お酒の販売免許を申請中。2019年1月からはお酒の販売も始める予定です。いろいろと飲み比べて、気に入ったお酒をお土産にしてはいかがでしょうか。

重い扉を開けると大人の世界へ
Bar 鴻 Kohno

3軒目は栄町のビルの3階にあるBar鴻Kohnoへ。エレベーターを降りると重厚な扉が待っています。

小野寺くん「いや、無理でしょ。一人じゃ絶対入れませんよ」

戸惑う小野寺くんの背中を押して店内へ。

 バックバーに並ぶ酒瓶が圧巻。チャージ800円
バックバーに並ぶ酒瓶が圧巻。チャージ800円

Bar鴻Kohnoは徳島を代表するオーセンティックバー。モルトウィスキーは1000種類。マスターの鴻野良和(こうのよしかず)さんは様々なカクテルコンテストで優勝経験のあるトップバーテンダーです。

 カクテルを作る鴻野良和さん。洗練された立ち振る舞いが美しい
カクテルを作る鴻野良和さん。洗練された立ち振る舞いが美しい

小野寺くん「徳島らしいカクテルを」

鴻野さん「じゃあ、すだちギムレットはどうですか?」

 徳島名産のすだちを使ったギムレット(1100円)
徳島名産のすだちを使ったギムレット(1100円)

すだち、ゆず、ゆこうなど、徳島で採れる香酸柑橘を使ったカクテルは、ぜひ一度試してみてください。季節のフルーツや野菜などを使ったカクテルも人気。徳島ならではの味わいを楽しんでもらいたい。鴻野さんは県内の産地に自ら足を運び、厳選した素材を仕入れているそうです。

 バーテンダーから様々な話が聞けるのもバーの楽しみ
バーテンダーから様々な話が聞けるのもバーの楽しみ

マスターの鴻野さんは話をしてみると、とても気さくで陽気な人です。ようやく緊張がとけてきた小野寺くん。知らないバーを訪れる時の心構えを聞いてみました。

鴻野さん「バーテンダーをやっていても、知らないお店に入るときは緊張しますよ。そんな程よい緊張感もバーの魅力です。気取らず背筋を伸ばしてバーの扉を開けてみてください」

女性バーテンダーの接客に感激
Bar HADA

女性バーテンダーの接客に感激
Bar HADA 煉瓦造りの落ち着いた佇まい。Bar HADA
煉瓦造りの落ち着いた佇まい。Bar HADA

いよいよ最後、4軒目に訪れたのは栄町の裏通りにあるBar HADA。
小野寺くん、今度は鴻野さんに言われた通り「気取らず背筋を伸ばして」店内へ。

 平日の午後11時過ぎ。店内はお客さんでいっぱい
平日の午後11時過ぎ。店内はお客さんでいっぱい

そろそろ酔いも回ってきたので、さっぱりと軽めのカクテルを頼みました。

 ゆずと和三盆を使ったトムコリンズ(1200円)
ゆずと和三盆を使ったトムコリンズ(1200円)

作ってくれたのはゆずと和三盆を使ったトムコリンズ。ベースは京都のクラフトジン「季の美 オールド・トム・ジン」を使用しています。

 オーナーの青木ルミさんはカクテルの腕も会話も絶品
オーナーの青木ルミさんはカクテルの腕も会話も絶品

Bar HADAのオーナー青木ルミさんは高知県の出身。土佐の“はちきん”らしくはっきりとした性格。一方で可愛らしさも感じさせる女性です。満席のお客様一人一人に気を使い、店内は和気あいあいとした雰囲気に包まれています。県外からの観光客はそれほど多くないが、一度来たお客さんはリピーターになる確率が高いそうです。

青木さん「人の話を聞くのが大好きなので、いろんな人に来て欲しいですね。徳島の美味しいお店、とっておきのディープスポット。私の知っていることならなんでも教えますよ」

秋田町にはまだまだいい店がある
美味しいものと出会いを求めて夜の街へ飛び出そう

今回ご紹介した4軒は、初めて行く人でも絶対に満足できると思うお店ばかりです。リポートしてくれた小野寺くんは満足してくれたでしょうか?

小野寺くん「いやー、美味しかったですね。料理もお酒も美味しくてびっくりしました。初めて行く店は緊張したけど、お店に入ってしまえば全然大丈夫ですね。これから通わせていただきます」

この記事を読んでくれたアナタ。
すぐにパソコンを閉じて秋田町を目指しましょう。
気になったお店で徳島の味を楽しみ、
出会った人と言葉を交わしてください。

どこかのカウンターで僕とも出会えるかも知れません。

その時は、ここに書ききれなかった僕の好きなお店を紹介します。

Information

阿波牛串焼き ひなた
18:00〜翌1:00(L.O.24:00)
木曜休み
090-5918-4606

太郎酒店
17:00〜23:00
日曜休み
088-624-1154

Bar鴻Kohno
19:00〜26:00
不定休
088-624-0067

Bar HADA
20:00〜27:00
日曜休み(日曜が連休の場合は月曜休み)
088-655-6028

徳島ナイトライフの楽しみ方 
お一人様でも大歓迎!
自信を持ってオススメする4軒
徳島県徳島市秋田町周辺
 記者

Text 仁木啓介
兵庫県出身。1967年生まれ。東京でテレビ番組のディレクターとしてドキュメンタリーやドラマを制作。MBS『世界ウルルン滞在記』では世界各地の秘境を巡る。取材で訪れた徳島県上勝町に一目惚れして2012年に移住。山奥にある古民家を改装してBar IRORIを開業。2014年、映像制作とバー、グランピングの経営をする(株)上勝開拓団を起業。趣味は里山歩き。